ズルいよ、藤堂くん



(さすが、藍くんっ‼︎)



そう、心の中で思っていると。



--------------ガタン!



と、音を立てながら、
私の机にくっつけられた、もう1つの机。



私が驚いている間に.....................



「僕、この子と教科書シェアするから」



私の肩を、
抱き寄せるようにしながら言う藤堂くん。



藤堂くんのその行動に、
──────ドクンって一瞬したかと思えば。



「おー、そうか!そうか!」



聞こえて来たのは藍くんの声で。



「...............っ、う、あのっ、」



一方の私は、動揺して声が出せないまま。



始まってしまった、
──────藤堂くんと隣の席生活。



わっ、私は乗り越えられるのか、
不安しかなかった.....................


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