隣でぎゅっと、甘く。



***



結局、来てしまった晴くんの家。



昨日と同様に、
鍵を回して、扉を開けて。



家の中に入ると、
晴くんは〝寝起きの悪さ〟を発揮して寝てる。



その寝顔を見て。



(......っ、かっ、かっこいいなぁ、)



そう思いながら。



「.........っ、晴くん、起き、」



〝起きて〟と、
声をかけながら、起こそうとしたとき。



──────グイッ!



と、引っ張られる身体。



私の身体は、
あっという間に晴くんの腕のなかで。



ぅ、嘘っ、また晴くんママだと思ってる?



そう思って、
晴くんに声をかけようとしたとき。



「ついさっき、
母さんから鬼電あったから起きてた」



わざとらしく、
私の耳元で言葉を発する晴くん。


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