隣でぎゅっと、甘く。


***



「..................ん、」



パチパチと思いまぶたを開けると。



「あ、桜乃やっと起きた」



目の前に大きく映るのは晴くんの顔。



なんとか授業を受けて、帰って来て。



ベッドに、
ダイブしたところまでは覚えてるけど。



わっ、私ってば寝ちゃった............?



(.........ってことは、これは夢?)



心の中でそう思っていると。



「あー、これ夢じゃねーよ」



私の心を読み取るように発する晴くん。



「ぅ、えと、じゃあ、本物?」



そう尋ねながら、起き上がると。



「うん。本物。ガチの本物」



そう言って笑う晴くんの顔。


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