隣でぎゅっと、甘く。


そんな私の思考を読み取るように。



「んー、まぁ、
桜乃は〝自信ない〟かもだけどさ、」



〝自信ない〟を強調するつばきちゃん。



そして..............................



「高校の時は特に、相澤先輩って、
桜乃にゾッコンって感じだったと思うよ」



私を励ますような言葉を口にすると。



つばきちゃんは、
私の頭にポンッと手を乗せて。



優しく動かして、撫でてくれた。



「.....................っ、ぅ、ありがとうっ、」



そう言って。



そのつばきちゃんの優しさに、
感動して、──────ギュッと抱きついた。



でも、まさか、
つばきちゃんといるところを。



晴くんが見てたとは、
──────1ミリも思ってなかった。


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