隣でぎゅっと、甘く。
晴くんが家に帰って来なくなってから。
必然と、交流も減ってしまったけど。
子供の頃は、家族ぐるみで仲が良くて。
晴くんママにも、
凄く可愛がって貰った記憶がある。
「えと、ぁの、お久しぶり、です」
久しぶりに話すからか、
少し緊張しながら、言葉を放つと。
「さくちゃんって、もう学校行くの?」
そう問いかけてくる晴くんママ。
その表情はなぜか、ニコニコで。
「ぅ、いや、早めに出ちゃう、だけです、」
思わず正直に言ってしまった私。
すると、晴くんママは。
「そっか〜♪
さくちゃんに、お願いあるんだけど、いい?」
ニコニコの顔のまま聞いてきた。