鬼の生贄になったはずが、溺愛されています
「違う。人の足音だ」
「人?」
ハナは1度山から下山しようとしたので、この山だどれだけ危険か知っている。
それなのにこんな真夜中に歩いてる人なんて本当にいるんだろうか。
「もしかして、遭難者なんじゃ?」
きのこ狩りへ山に入って遭難してしまうことは少なくない。
「違う。複数人いる」
光鬼が警戒して、石で作った斧を片手に握りしめた。
ハナにはまだ何も聞こえてこないけれど、鬼の耳や目は人間の何倍も性能がいいので警戒して洞窟の奥へと移動する。
そうしてしばらくするとハナの耳にも足音が聞こえてきた。
光鬼の言う通り複数の足音だ。
ゴクリと鍔を飲み込んで光鬼の後ろから様子を伺っていると、松明の明かりが見えた。
間違いなく人間だ。
どうして人間がこんなところに?
そんな疑問を汲み取ったかのようなタイミングで「ハナ!」という声が聞こえてきた。
武雄!?
「人?」
ハナは1度山から下山しようとしたので、この山だどれだけ危険か知っている。
それなのにこんな真夜中に歩いてる人なんて本当にいるんだろうか。
「もしかして、遭難者なんじゃ?」
きのこ狩りへ山に入って遭難してしまうことは少なくない。
「違う。複数人いる」
光鬼が警戒して、石で作った斧を片手に握りしめた。
ハナにはまだ何も聞こえてこないけれど、鬼の耳や目は人間の何倍も性能がいいので警戒して洞窟の奥へと移動する。
そうしてしばらくするとハナの耳にも足音が聞こえてきた。
光鬼の言う通り複数の足音だ。
ゴクリと鍔を飲み込んで光鬼の後ろから様子を伺っていると、松明の明かりが見えた。
間違いなく人間だ。
どうして人間がこんなところに?
そんな疑問を汲み取ったかのようなタイミングで「ハナ!」という声が聞こえてきた。
武雄!?