自殺教室
最後の1人
奈穂はその場に座り込んで動くことができなかった。
ひらりひらりと、珠美の残骸となった灰が目の前にゆらめいている。
それはゆっくりと床に落ちて、動くのを止めた。
ついに残り1人になってしまった。
どうして自分がここにいるのか、考えていたけれどずっとわからなかった。
「……私はなにもしてない」
声に出してみるとどこか違和感があった。
一浩も豊も珠美も、なにかしらの形で千秋のイジメに加担していた。
本人にその気がなくてもだ。
それならきっと、自分も同類なんだろう。
千秋から見れば奈穂だって他の3人と同じだった。
だから今、ここにいるんだ。
ひらりひらりと、珠美の残骸となった灰が目の前にゆらめいている。
それはゆっくりと床に落ちて、動くのを止めた。
ついに残り1人になってしまった。
どうして自分がここにいるのか、考えていたけれどずっとわからなかった。
「……私はなにもしてない」
声に出してみるとどこか違和感があった。
一浩も豊も珠美も、なにかしらの形で千秋のイジメに加担していた。
本人にその気がなくてもだ。
それならきっと、自分も同類なんだろう。
千秋から見れば奈穂だって他の3人と同じだった。
だから今、ここにいるんだ。