自殺教室
交通事故
6月2日。
この日奈穂はいつもどおり8時に家を出て歩いて安岡中学校へ向かっていた。
通学路を歩いていると同じ制服姿の男女が次々と通り越していく。
自転車に乗った女子生徒が「奈穂、そんなにのんびり歩いてたら遅刻するよ」と、声をかけていく。
だけど奈穂は朝の散歩気分で学校まで行くのが好きだった。
今年はまだ梅雨入りしていなくて、丁度いい気温が心地よかった。
もう少しすれば梅雨に入ってのんびり散歩なんてできないだろうし、梅雨が開ければ猛暑が始まる。
こうしてのんびり歩けるのはあと少しだった。
道の花々を見ながら学校へ向かっていると、本当に遅刻しそうになってしまって最後の方は小走りだった。
校門前で待機している先生に挨拶をして一気に校舎へ駆け込んだ。
校舎の中はムッとした空気が漂っていて、その中には香水の匂いや食べ物の匂いが混ざり合っている。
そんな中2階にある2年B組の教室へと急いだ。
教室に入ると窓が前回に開け放たれていて、ほぼ密室状態の廊下よりもずっと呼吸がしやすかった。
この日奈穂はいつもどおり8時に家を出て歩いて安岡中学校へ向かっていた。
通学路を歩いていると同じ制服姿の男女が次々と通り越していく。
自転車に乗った女子生徒が「奈穂、そんなにのんびり歩いてたら遅刻するよ」と、声をかけていく。
だけど奈穂は朝の散歩気分で学校まで行くのが好きだった。
今年はまだ梅雨入りしていなくて、丁度いい気温が心地よかった。
もう少しすれば梅雨に入ってのんびり散歩なんてできないだろうし、梅雨が開ければ猛暑が始まる。
こうしてのんびり歩けるのはあと少しだった。
道の花々を見ながら学校へ向かっていると、本当に遅刻しそうになってしまって最後の方は小走りだった。
校門前で待機している先生に挨拶をして一気に校舎へ駆け込んだ。
校舎の中はムッとした空気が漂っていて、その中には香水の匂いや食べ物の匂いが混ざり合っている。
そんな中2階にある2年B組の教室へと急いだ。
教室に入ると窓が前回に開け放たれていて、ほぼ密室状態の廊下よりもずっと呼吸がしやすかった。