自殺教室
今度は全員が時計へ視線を向ける。
ほんの2分ほど進んでいた長針が、12のところまで戻っている。
ぴったり3時だ。
珠美が息を荒くしてその場に崩れ落ちる。
「大丈夫か!?」
豊がすぐに駆け寄ってその体を支えた。
「やっぱり、嘘をついたら時間が3時に戻るんだ!」
奈穂が一浩へ視線をやる。
一浩は唖然として近くの椅子に座り込んでしまった。
「さっき一浩は自分は悪くないって言ったよね? それが嘘だってことだと思う」
「そんな……俺は……」
一浩はそこまで言うと時計へ視線を向けて黙り込んでしまった。
ここで嘘をつけば、また時間は逆戻りする。
一生朝が来なくて、助けも来ないということを意味している。
「お願い一浩、自分の非を認めて! それで千秋は許してくれるかもしれないんだから!」
奈穂の叫びに一浩が反応する。
今にも泣き出してしまいそうな顔を上げた。
ほんの2分ほど進んでいた長針が、12のところまで戻っている。
ぴったり3時だ。
珠美が息を荒くしてその場に崩れ落ちる。
「大丈夫か!?」
豊がすぐに駆け寄ってその体を支えた。
「やっぱり、嘘をついたら時間が3時に戻るんだ!」
奈穂が一浩へ視線をやる。
一浩は唖然として近くの椅子に座り込んでしまった。
「さっき一浩は自分は悪くないって言ったよね? それが嘘だってことだと思う」
「そんな……俺は……」
一浩はそこまで言うと時計へ視線を向けて黙り込んでしまった。
ここで嘘をつけば、また時間は逆戻りする。
一生朝が来なくて、助けも来ないということを意味している。
「お願い一浩、自分の非を認めて! それで千秋は許してくれるかもしれないんだから!」
奈穂の叫びに一浩が反応する。
今にも泣き出してしまいそうな顔を上げた。