自殺教室
相変わらず過疎状態だ。
豊は右手を伸ばして香水の瓶を手に取った。

そして予め開けておいた学生鞄の中に落とすようにそれを入れたのだ。
でもすぐには逃げない。

足早になれば怪しまれる。
豊はゆっくりと香水を見て回ると、ようやくその場を後にしたのだった。
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