相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
「━━━━いらっしゃいませ、二名様ですか?」
「「ん」」
「では、あちらのカウンター席にどうぞ?」
ほぼ満席だったが、スムーズに入れた二人。
席に座る。
黒羽は、店内を見回す。
(誰だ?バイト野郎は)
羽咲になんとなく探りをいれたら、今日は響人も出勤らしい。
だから、絶対いるはずだ。
しかし男性従業員はパッと見たところ、三人いる。
でも明らかに、学生ではなさそうな男性が一人いて、あとの二人のどちらかとまではわかる。
「ダメだ、どっちかわかんない…」
すると、羽咲がお冷とメニューを持って接客に来た。
「羽くん!どうしたの!?
まさか、来てくれるなんて!」
お冷を出しながら微笑む。
「うん!兎ちゃんに会いたくて!」
「フフ…/////嬉しいな!」
「………」
(いやいや…さっきはそんなこと言ってなかったじゃん!)
若畑が、心の中で突っ込む。
「こちらは?同僚さん?」
「あ、うん。
若畑って同期」
「こんにちは!」
「こんにちは!いつも、羽く…あ、旦那さんがお世話になってます!」
微笑み、ペコッと頭を下げる。
「……/////」
(ヤバ…可愛すぎ/////
王宮が独占したくなる気持ちも、わからなくもねぇな)
思わず見惚れていると、テーブルの下で黒羽が足でガン!とわからないように蹴った。
「あ…
あの!メニュー、ちょうだい!俺、腹減ってさ!」
「あ!はい!すみません!」
少しきつい口調で言った若畑に、羽咲は慌ててメニューを渡した。
少し、ビクついている。
黒羽は心の中で“よし!”とガッツポーズをしていた。
「兎ちゃん、大丈夫だよ!
ほら、仕事に戻って!ね?」
黒羽が安心させるように微笑むと、羽咲も微笑み頷いた。
そして、仕事に戻っていった。
「━━━━あーあ、絶対嫌われた……」
「は?好かれたかったの?
若畑、バカなの?」
「あのさ!
お前、独占欲強すぎ!
いいじゃん!
奥さんは、お前の奥さんなんだからさ!」
「良くないよ。
俺以外の男なんて、消えてなくなればいい」
「……はぁ…」
ため息をつき、メニューに目を通す若畑だった。
メニューが決まり、店員を呼ぶと響人が現れた。
「お決まりですか?」
「唐揚げ定食と……焼魚定食って、何の魚?」
黒羽が聞くと、響人が「今日は鮭です」と答えた。
「ん。じゃあ、焼魚定食で!」
「はい。少々お待ちを━━━━━」
そう言って、黒羽をジッと見る響人。
「何?」
「すんません、聞いていいすか?」
怪訝そうに見る黒羽を見据える、響人。
「だから、何?」
「あんた、王宮さんの旦那?」
「…………は?」
「王宮 羽咲!
さっき、うさちゃんのこと“兎ちゃん”って呼んでたから」
「そうだよ」
「やっぱ、あんたなんだ!
へぇー!」
「じゃあ君なんだ!
最近入った、学生のバイト。
でも、よくわかったね?俺が旦那だって。
ただの兎ちゃん呼びで」
「うさちゃんが言ってたから。
兎ちゃん呼びは“特別”だって」
「「ん」」
「では、あちらのカウンター席にどうぞ?」
ほぼ満席だったが、スムーズに入れた二人。
席に座る。
黒羽は、店内を見回す。
(誰だ?バイト野郎は)
羽咲になんとなく探りをいれたら、今日は響人も出勤らしい。
だから、絶対いるはずだ。
しかし男性従業員はパッと見たところ、三人いる。
でも明らかに、学生ではなさそうな男性が一人いて、あとの二人のどちらかとまではわかる。
「ダメだ、どっちかわかんない…」
すると、羽咲がお冷とメニューを持って接客に来た。
「羽くん!どうしたの!?
まさか、来てくれるなんて!」
お冷を出しながら微笑む。
「うん!兎ちゃんに会いたくて!」
「フフ…/////嬉しいな!」
「………」
(いやいや…さっきはそんなこと言ってなかったじゃん!)
若畑が、心の中で突っ込む。
「こちらは?同僚さん?」
「あ、うん。
若畑って同期」
「こんにちは!」
「こんにちは!いつも、羽く…あ、旦那さんがお世話になってます!」
微笑み、ペコッと頭を下げる。
「……/////」
(ヤバ…可愛すぎ/////
王宮が独占したくなる気持ちも、わからなくもねぇな)
思わず見惚れていると、テーブルの下で黒羽が足でガン!とわからないように蹴った。
「あ…
あの!メニュー、ちょうだい!俺、腹減ってさ!」
「あ!はい!すみません!」
少しきつい口調で言った若畑に、羽咲は慌ててメニューを渡した。
少し、ビクついている。
黒羽は心の中で“よし!”とガッツポーズをしていた。
「兎ちゃん、大丈夫だよ!
ほら、仕事に戻って!ね?」
黒羽が安心させるように微笑むと、羽咲も微笑み頷いた。
そして、仕事に戻っていった。
「━━━━あーあ、絶対嫌われた……」
「は?好かれたかったの?
若畑、バカなの?」
「あのさ!
お前、独占欲強すぎ!
いいじゃん!
奥さんは、お前の奥さんなんだからさ!」
「良くないよ。
俺以外の男なんて、消えてなくなればいい」
「……はぁ…」
ため息をつき、メニューに目を通す若畑だった。
メニューが決まり、店員を呼ぶと響人が現れた。
「お決まりですか?」
「唐揚げ定食と……焼魚定食って、何の魚?」
黒羽が聞くと、響人が「今日は鮭です」と答えた。
「ん。じゃあ、焼魚定食で!」
「はい。少々お待ちを━━━━━」
そう言って、黒羽をジッと見る響人。
「何?」
「すんません、聞いていいすか?」
怪訝そうに見る黒羽を見据える、響人。
「だから、何?」
「あんた、王宮さんの旦那?」
「…………は?」
「王宮 羽咲!
さっき、うさちゃんのこと“兎ちゃん”って呼んでたから」
「そうだよ」
「やっぱ、あんたなんだ!
へぇー!」
「じゃあ君なんだ!
最近入った、学生のバイト。
でも、よくわかったね?俺が旦那だって。
ただの兎ちゃん呼びで」
「うさちゃんが言ってたから。
兎ちゃん呼びは“特別”だって」