相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
後日。
羽咲が仕事終わりに、デパート内をうろうろしていた。
ジュエリーショップに目が行き、ガラス越しにアクセサリーを見ていた。
「わぁ…あのネックレス、綺麗~!
しかも“兎”だ!
ん?あ、これ…兎に羽がついてる…/////」
“私と羽くんみたい…/////”と秘かに赤くなっていると………
「━━━━━欲しいの?」
突然、声をかけられた。
「え?
…………あ、響人くん!」
「この兎?」
「え?あ…」
「買ってあげようか?」
「え!?」
「その代わり、お茶しよ?」
「ううん。
自分で買うから……」
「えーーー!
たまにはいいじゃん!お茶くらい!
ね?しようよぉー、お茶ー!」
「ごめん…」
「はぁー、そんなに怖いの?旦那」
ため息混じりに言う、響人。
「え?」
「怒られるってことだろ?
俺のせいにしてくれていいから、お茶付き合って?
“響人に無理矢理連れてかれた”とかあるでしょ?」
「怒られるからってゆうより、嫌われたくないから。
それに、悲しませたくないの」
「悲しませる?」
「うん。
羽くんね。私が男の人の話をしたり、男の人と仲良くしたりしたら、機嫌が悪くなるの。
それで私におもいきり当たってくれるなら…それで落ち着くなら、それで構わない。
でも羽くんは、その上で悲しむの。
不機嫌になって、自分でも感情が抑えられなくて、私に当たるのが許せなくて、自暴自棄みたいになる。
“それを見るのが”嫌なの」
「………」
「もちろん、怒られたくないってのもある。
でも、好きな人を苦しませたり、悲しませたりしたくない!」
「そう…
そんな好きなんだ」
「うん。
だから、ごめんなさい」
そう言って羽咲は、店に入った。
先程見ていた、羽のついた兎のネックレスを二つ購入した。
その頃響人は、黒羽の勤める会社前にいた。
しばらく待っていると、黒羽と若畑が出てきた。
真っ直ぐ二人に近づく。
「ん?あ、あいつ!」
「え?あ…」
(バイト野郎だ!)
「あの、ちょっといいすか?」
「嫌だ」
「はい?」
「だって、兎ちゃんが待ってるし!
一秒でも早く帰って会いたいもん。
それに、少しの時間でも兎ちゃんを一人にしたくない!
兎ちゃん、寂しがり屋だから」
「………」
「何?」
「………フッ…似た者同士ってことか!(笑)」
「は?」
「うさちゃん、言ってたから。
“羽くんを悲しませたくないから”俺とお茶しないって!
好きな人を苦しませたり、悲しませたりしたくないからって!」
「そっか!
兎ちゃん…//////」
「━━━━━なんか、敵わないなって思った」
「え?」
羽咲が仕事終わりに、デパート内をうろうろしていた。
ジュエリーショップに目が行き、ガラス越しにアクセサリーを見ていた。
「わぁ…あのネックレス、綺麗~!
しかも“兎”だ!
ん?あ、これ…兎に羽がついてる…/////」
“私と羽くんみたい…/////”と秘かに赤くなっていると………
「━━━━━欲しいの?」
突然、声をかけられた。
「え?
…………あ、響人くん!」
「この兎?」
「え?あ…」
「買ってあげようか?」
「え!?」
「その代わり、お茶しよ?」
「ううん。
自分で買うから……」
「えーーー!
たまにはいいじゃん!お茶くらい!
ね?しようよぉー、お茶ー!」
「ごめん…」
「はぁー、そんなに怖いの?旦那」
ため息混じりに言う、響人。
「え?」
「怒られるってことだろ?
俺のせいにしてくれていいから、お茶付き合って?
“響人に無理矢理連れてかれた”とかあるでしょ?」
「怒られるからってゆうより、嫌われたくないから。
それに、悲しませたくないの」
「悲しませる?」
「うん。
羽くんね。私が男の人の話をしたり、男の人と仲良くしたりしたら、機嫌が悪くなるの。
それで私におもいきり当たってくれるなら…それで落ち着くなら、それで構わない。
でも羽くんは、その上で悲しむの。
不機嫌になって、自分でも感情が抑えられなくて、私に当たるのが許せなくて、自暴自棄みたいになる。
“それを見るのが”嫌なの」
「………」
「もちろん、怒られたくないってのもある。
でも、好きな人を苦しませたり、悲しませたりしたくない!」
「そう…
そんな好きなんだ」
「うん。
だから、ごめんなさい」
そう言って羽咲は、店に入った。
先程見ていた、羽のついた兎のネックレスを二つ購入した。
その頃響人は、黒羽の勤める会社前にいた。
しばらく待っていると、黒羽と若畑が出てきた。
真っ直ぐ二人に近づく。
「ん?あ、あいつ!」
「え?あ…」
(バイト野郎だ!)
「あの、ちょっといいすか?」
「嫌だ」
「はい?」
「だって、兎ちゃんが待ってるし!
一秒でも早く帰って会いたいもん。
それに、少しの時間でも兎ちゃんを一人にしたくない!
兎ちゃん、寂しがり屋だから」
「………」
「何?」
「………フッ…似た者同士ってことか!(笑)」
「は?」
「うさちゃん、言ってたから。
“羽くんを悲しませたくないから”俺とお茶しないって!
好きな人を苦しませたり、悲しませたりしたくないからって!」
「そっか!
兎ちゃん…//////」
「━━━━━なんか、敵わないなって思った」
「え?」