相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
「━━━━━━トキ、俺帰る」
灰皿に煙草を潰し、財布から一万円札を出した黒羽。
テーブルにバン!と置き、店を出ようとする。
「は?
まさか、行くの?姉ちゃんとこ」
「はぁ?当たり前でしょ!?
絶対!許さない!
兎ちゃんに手を出すなんて!!」
「姉ちゃん、子どもじゃねぇんだからさ!
ちゃんと断るって!」
「無理矢理、どっか連れてかれたらどうするの!?」
「そんな時は、クロか俺に電話するように言い聞かせてる!!
つか、昔っから俺と姉ちゃんの約束なの!!」
「は?」
「姉ちゃん、とにかくモテてさ。
小・中・高・大学って!
なのに、付き合ったのが“あいつ”だけってのが不思議なくらいに。
口説かれること、コクられることは日常茶飯事だった。
だから約束させた。
“何かあったら、俺に言え”って!
遠慮はなし!とにかくすぐに連絡しろって!」
「わかった……」
「━━━━━━その代わり」
「え?」
「連絡があった瞬間、何を置いても駆けつける……!」
「トキ…
…………うん!当たり前!!」
「………なんか、カッコいいな!」
「だな!」
時哉と黒羽の姿に、響人とヨシロウが言う。
「「何が?」」
「“連絡があった瞬間、何を置いても駆けつける”だって!!」
「カッコいいじゃん!」
「フッ…
そのために、チーム組んだんだし!」
「「え?」」
「暴走族。
姉ちゃんを守るために作ったんだ。
姉ちゃんは、俺にとって“親”みたいなもんだからな。
共働きでほとんど両親がいなかったから、姉ちゃんが全部やってくれてた。
家事も、俺の子守りも。
俺が喧嘩して相手を大怪我させたことがあって、姉ちゃんが学校に来てくれてさ。
先公に“ご両親は?”って言われて、姉ちゃん何て言ったと思う?」
「「「さぁ?」」」
「“は?なんで私じゃダメなんですか!?
時くんは、私の大切な弟です!
責任は、私が取ります!!”ってさ!
そん時、姉ちゃんまだ高校生だったんだが、相手の親に頭下げて“今後はこんなことのないように、私が責任を持って言い聞かせます!なので、1度だけ許していただけませんか?”って謝ってくれたんだ」
「さすが、兎ちゃんだね!」
「うさちゃん、カッコいい~」
「自慢の姉貴だね!」
「あぁ、俺の自慢の姉ちゃん!!」
灰皿に煙草を潰し、財布から一万円札を出した黒羽。
テーブルにバン!と置き、店を出ようとする。
「は?
まさか、行くの?姉ちゃんとこ」
「はぁ?当たり前でしょ!?
絶対!許さない!
兎ちゃんに手を出すなんて!!」
「姉ちゃん、子どもじゃねぇんだからさ!
ちゃんと断るって!」
「無理矢理、どっか連れてかれたらどうするの!?」
「そんな時は、クロか俺に電話するように言い聞かせてる!!
つか、昔っから俺と姉ちゃんの約束なの!!」
「は?」
「姉ちゃん、とにかくモテてさ。
小・中・高・大学って!
なのに、付き合ったのが“あいつ”だけってのが不思議なくらいに。
口説かれること、コクられることは日常茶飯事だった。
だから約束させた。
“何かあったら、俺に言え”って!
遠慮はなし!とにかくすぐに連絡しろって!」
「わかった……」
「━━━━━━その代わり」
「え?」
「連絡があった瞬間、何を置いても駆けつける……!」
「トキ…
…………うん!当たり前!!」
「………なんか、カッコいいな!」
「だな!」
時哉と黒羽の姿に、響人とヨシロウが言う。
「「何が?」」
「“連絡があった瞬間、何を置いても駆けつける”だって!!」
「カッコいいじゃん!」
「フッ…
そのために、チーム組んだんだし!」
「「え?」」
「暴走族。
姉ちゃんを守るために作ったんだ。
姉ちゃんは、俺にとって“親”みたいなもんだからな。
共働きでほとんど両親がいなかったから、姉ちゃんが全部やってくれてた。
家事も、俺の子守りも。
俺が喧嘩して相手を大怪我させたことがあって、姉ちゃんが学校に来てくれてさ。
先公に“ご両親は?”って言われて、姉ちゃん何て言ったと思う?」
「「「さぁ?」」」
「“は?なんで私じゃダメなんですか!?
時くんは、私の大切な弟です!
責任は、私が取ります!!”ってさ!
そん時、姉ちゃんまだ高校生だったんだが、相手の親に頭下げて“今後はこんなことのないように、私が責任を持って言い聞かせます!なので、1度だけ許していただけませんか?”って謝ってくれたんだ」
「さすが、兎ちゃんだね!」
「うさちゃん、カッコいい~」
「自慢の姉貴だね!」
「あぁ、俺の自慢の姉ちゃん!!」