相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
「━━━━━ううん!ひかない」

「嘘だ!
ひくよ、こんなの」

「ううん!ほんとだよ?
てゆうか、それが本心ならスゲー嬉しい!」

「ほんと?」

「うん!
だって……俺、兎ちゃんを“監禁したいもん”」

「え?え?」

「マンションから出したくない。
誰の目にも触れさせずに、完全に俺のモノにしたいもん!
━━━━━━ひいた?(笑)」

「ちょっ…ちょっと……」

「やっぱり?(笑)」

「でも、好き!」

「ほんと?」

「うん!羽くんが…羽くんだけが好き!!」

「うん!嬉しい!」

「………………ごめんなさい、羽くん」

「え?」

「もう…剣豪さんの話はしないから!」

「うん!」

「羽くんを傷つけないから!」

「うん!」

「羽くん、帰ろ?」

「え?」

「帰って、愛し合おう!」

「……/////」

「え?え?い、嫌かな?
ご、ごごごごめんなさい!!!」
黒羽が顔を赤くするだけで、固まったままなので不安になる羽咲。

「…………兎ちゃんには、ほんと敵わないな……(笑)」
ポツリと呟いた黒羽。
羽咲を抱き上げた。

「━━━━ひゃっ!!?ちょっ…羽くん!!?」

「いいよ!いっぱい抱かせて?」

「う、うん。
でも、下ろして!!?」

「ダメ!」

「え?//////」

「離れたくないから!
少しの隙間も、今日は耐えられない。
…………だいたい、兎ちゃんが煽ったんでしょ!?」

「あ、いや、煽ったつもりは……」

「とにかく!今日はほんとに片時も放さない!!」

黒羽は、羽咲をお姫様抱っこしたままマンションに帰った。


帰りついてそのまま寝室に直行し、ベッドに下ろした黒羽。
羽咲を組み敷き、頬を撫でた。

「今日の兎ちゃんは、大胆だよね……!」

「え?あ…//////
む、夢中だったから……
嫌われないように」

「…………でも、嬉しかった」

「う、うん/////」

「兎ちゃんのこと、信じてないわけじゃないけど……
どこかで、不安を抱えてたんだ」

「………え?」

「どうして、兎ちゃんは俺を選んでくれたのかなって」

「それは……」

「うん。さっき、思いを聞いたからもう大丈夫。
でも、不安だった。
俺がしつこく言い寄ったから、兎ちゃんは俺を選んだんじゃないかって。
トキの友達で、兎ちゃんの罪を知ってるから受け入れたのかなって。
だったら、俺じゃなくても良かったんじゃないかって。
俺じゃないといけない理由、あるのかなって」

頬に触れていた手を、口唇に移動しなぞる。
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