相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
「でも、聞けなかった。
もし………“そのとおりだよ”なんて言われたら、さすがの俺も耐えられないから……」

「羽くん…」

「………良かった…」

「え?」

「兎ちゃんの本音を聞けて良かった!」

「うん!」

「俺も、本音が言えて良かった!」

「う、うん」

「あ、大丈夫だよ!
監禁なんかしないから(笑)」

「うん」

「そのくらい好きってことをわかってもらえたら、それで!」

「うん!私も好き!」


フフ…と微笑んで、黒羽の顔が近づく。
自然と羽咲も目を瞑り、口唇が重なった。

チュッ!チュッ!と啄んで、深くなって、どっちの息がわからなくなる。

どちらかともなく互いに服を脱ぎ、黒羽の口唇が羽咲の身体に落ちる。

「私も…」
と言って、羽咲の口唇も黒羽の身体に落ちていく。

「兎ちゃん…手…繋ご?」
指を絡め合って手を繋ぎ、身体も繋がった。

「………」
「………」

何故か、二人同時に目が潤み涙が溢れた。

「なんか……」
「ん?」

「兎ちゃん、涙……」
「羽くんこそ…」

「「………幸せだなって…!」」

「フフ…」
「フフフ…」

「兎ちゃんに出逢えて良かった……!」
「私も、羽くんに出逢えて良かった!」

「絶対、誰にも渡さないから!」

「うん!
渡さないでよ!!」

「そりゃそうだ(笑)」
羽咲の頬や首に啄むキスをする。

「羽くん」

「んー?」

「無愛想や嫉妬深いのも、独占欲が強いのも、直さなくて良いからね!」

「え?」

「警戒心もMAXで、よろしくね!」

「え?え?」

「そうすれば、私は不安がないもん!(笑)
逆ナンとかもされないでしょ?」

「………フッ…!」

「え?どうして笑うのー!」

「いや、可愛いなって思って!
それに、今、俺達どんな状態かわかってる?」

「………あ…/////」

「フフ…わかった!
直さないから、ちゃんと受け止めてね!!」

そう言って、黒羽が動き出した。
ギシッ!ギシッ!とベッドのスプリングが軋んで、羽咲の甘い声が部屋に響いた。


二人の甘い時間は、一晩中続いた。
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