相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
「若畑、やめてよ。
明日から仕事しづらくなるだろ?」
「だって!
お前、なんかキレそうだし……」
「お、王宮さ…本当なんですか?」
「嘘ですよ」
「そ、そうですよね!」
ホッと肩を撫で下ろす、高城。
「………」
「………王宮…さん?」
「フッ…!!」
噴き出し、クスクス笑い出す黒羽。
「え……」
普段、こんな風に人前で笑わない黒羽。
高城を含めて、社員達が驚いた顔で黒羽を見ている。
「嘘です!」
「は?」
「だから!嘘が嘘です。
要するに!若畑の言ってることが本当のことですよ。
背中と胸に彫ってるんです。
何を彫ってるか、なんで彫ったのかは言いたくないので言いませんが……
俺、もう帰った方がいいですよね?
なんか、雰囲気悪くなったし。
帰りますね。
では、また明日」
黒羽は、五千円札を置いて座敷を出た。
「あーあ、高城のせいで王宮が帰ったじゃん!」
若畑が黒羽が出ていった方を見て言った。
「べ、別に私は……!」
「だって、君がしつこく言い寄ったからだろ?
王宮、わかりやすく困ってたじゃん」
「………」
「高城、知らないだろうから言っておく。
王宮、ほんとヤバい奴だから。
俺は“王宮 黒羽”って聞いた瞬間、誰の事がわかったくらい有名だった奴なんだ。
だから、ほどほどにしておけよ?」
黒羽が、空に向かって煙草の煙を吐く。
心が晴々としていた。
明日から仕事はしづらくなるが、まぁいいだろう。
もう、高城が声をかけてくることはないだろうから。
とりあえず、静かに穏やかに仕事が出きれば問題ない。
帰路につきながら、羽咲を想った。
家に帰ってるかな?
帰ってたら、いいな!
「あ!そうだ!」
良いことを思い付いて、思わず声が出た。
まだ、帰ってなかったらカレーを作ろう!
きっと兎ちゃん、喜んでくれるだろうから!
案の定、まだ羽咲は帰っていなかった。
黒羽は、早速カレー作りに取りかかった。
羽咲の喜んだ表情を想像するだけで、心が躍っていた。
明日から仕事しづらくなるだろ?」
「だって!
お前、なんかキレそうだし……」
「お、王宮さ…本当なんですか?」
「嘘ですよ」
「そ、そうですよね!」
ホッと肩を撫で下ろす、高城。
「………」
「………王宮…さん?」
「フッ…!!」
噴き出し、クスクス笑い出す黒羽。
「え……」
普段、こんな風に人前で笑わない黒羽。
高城を含めて、社員達が驚いた顔で黒羽を見ている。
「嘘です!」
「は?」
「だから!嘘が嘘です。
要するに!若畑の言ってることが本当のことですよ。
背中と胸に彫ってるんです。
何を彫ってるか、なんで彫ったのかは言いたくないので言いませんが……
俺、もう帰った方がいいですよね?
なんか、雰囲気悪くなったし。
帰りますね。
では、また明日」
黒羽は、五千円札を置いて座敷を出た。
「あーあ、高城のせいで王宮が帰ったじゃん!」
若畑が黒羽が出ていった方を見て言った。
「べ、別に私は……!」
「だって、君がしつこく言い寄ったからだろ?
王宮、わかりやすく困ってたじゃん」
「………」
「高城、知らないだろうから言っておく。
王宮、ほんとヤバい奴だから。
俺は“王宮 黒羽”って聞いた瞬間、誰の事がわかったくらい有名だった奴なんだ。
だから、ほどほどにしておけよ?」
黒羽が、空に向かって煙草の煙を吐く。
心が晴々としていた。
明日から仕事はしづらくなるが、まぁいいだろう。
もう、高城が声をかけてくることはないだろうから。
とりあえず、静かに穏やかに仕事が出きれば問題ない。
帰路につきながら、羽咲を想った。
家に帰ってるかな?
帰ってたら、いいな!
「あ!そうだ!」
良いことを思い付いて、思わず声が出た。
まだ、帰ってなかったらカレーを作ろう!
きっと兎ちゃん、喜んでくれるだろうから!
案の定、まだ羽咲は帰っていなかった。
黒羽は、早速カレー作りに取りかかった。
羽咲の喜んだ表情を想像するだけで、心が躍っていた。