相思相愛・夫婦の日常~羽♡兎編~
一方の羽咲。

羽咲は、ショッピングモール内にある定食店で働いている。

そして今日は、後輩の稲穂(いなほ)芽紅(めぐ)の三人でその定食店にいた。
二人とは、羽咲の卒業した大学に通っているらしく、意気投合して仲良くなった。

「━━━━━━なべちゃん知ってます?」

「あー!鍋谷先生だよね!
カッコいいよね~」

「羽咲さんの事、言ってましたよ!」

「え?」

「「“あんな美人、今まで生きてきて見たことがない!!”って!」」

「そ、そうなんだ/////」
(恥ずかしい…)

「それで!聞いていいですか?」

「ん?」

「なべちゃんに口説かれたって噂があるんですが、本当ですか?」

「え!?/////」

「その顔は、本当なんだ!」

「あ、いや…/////
ほ、ほら!口説かれたってゆうか、2・3回食事に誘われたってだけで……」

「「へぇー!」」
「確かに、羽咲さん可愛いもんなぁー!」
「だね!それに、優しいし!」

「食事は行ったんですか?」

「ううん。
さすがに行かないよ?
それに、彼もいたし」

「今の旦那さんですか?」

「ううん。その頃は、違う人と付き合ってたの」

「へぇー!
でも、あんな大手で働いてる旦那さんなんていいなぁ~」
「そうだね!」

「こんな言い方失礼だけど、羽咲さんは働かなくても十分生活出来ますよね?」

「あー、うん。十分だよ!
でも、自分のことは自分でしたくて!」

「「へぇー!」」
「なんか、カッコいい…!」

「………」

「ん?」
「羽咲さん?」

「………ってゆうのは、半分で…
本当は、日中一人になるのが怖くて……」

「え?」
「怖い?
羽咲さん、臆病とか?」

「私ね。
旦那さんと籍入れたのは旦那さんが入社した日なんだけど、旦那さんが今の会社に内定が決まって、準備も済んでから同棲してたの。
早く一緒に住みたいって言われて。
だから、入籍前に一緒に住み始めた。
その時住んでたアパートの隣に住んでた人に、なんてゆうか……好意を持たれたの。
それで日中の、旦那さんがいない時によく家に訪ねて来てたの」

「もしかして、何か……」

「あ、う、うん…
襲われそうになって……
でも、ちょうどその時に弟が来てくれたから何もされずに済んだ。
……………それから、怖くって……」
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