番外編集 ―イケメン男子に愛されまくり―





放課後になると、女の子達の悲鳴が聞こえてきた。


「ねぇ、校門のところに佐野先輩いるんだって!」


その言葉にクラスの女の子達は浮き足だった。


かく言う私も。


「嘘っ、それほんと!?」


「ほんとほんと!今佐野先輩が来たって騒ぎになってるもん!」


「卒業した佐野先輩見れるなんて夢みたい!今から見にいこうよ!」


「うん、行く行く!この際、彼女のことは関係ないよね!」


その子はチラッと私の方を見た。


もう学校中に私が佑都の彼女だって知られてると言っても過言じゃないからね。


それだけ佑都は人気があるってことで……


「よかったじゃない!ふゆ!」


紗奈ちゃんが嬉しそうにそう言った。

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