本当にあった悪夢の話
最初にその悪夢を見たのは中学生の頃です

夢の中の私は身長が低くてランドセルを背負い
誰もいない、あの通学路を歩いていました

「今日は近道を通ろう」

なぜか夢の中の私は思います

実際のところ業者のおじさんが教えてくれたのは、ただの回り道でした
全然近道じゃないけど、夢の中の私は近道だと思っていたようです

夢の中の近道を進んでいくと
赤い鳥居のある神社がありました

地面は白い砂利がいっぱい敷かれていて
ところどころに松などの緑があります

現実と違うのは狛犬がいないことです
狛犬の代わりに石の大きいだるまが1つ...

私は知らない神社に来てしまった恐怖心から
そのだるまに助けを求めました

「○○(住所)に帰りたい!」

だるまは言います

「あー、迷い込んじゃったのか
 そこを真っ直ぐ行くと川がある
 橋はないけど君の膝より浅い川だから
 死にたくなかったら濡れるの覚悟で渡れ!
 家に着くまで後ろを振り向かないように」

普通なら、死にたくなかったらって何!?
なんで後ろ振り向いちゃだめなの!?って
なるところですが、私は帰れる安心感が大きく
だるまの発言を気に留めてませんでした

「真っ直ぐ行って川を渡る...」

ただそれだけを考えて突き進みます

1回目の夢は川を渡った瞬間に終わりました

起きたら汗びっしょりで喉がカラカラで
とてもじゃないけど学校に行ける状態じゃなく
親に無理を言って欠席させてもらいました
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