先生♪大好き♪
集合場所に着くと既にバスが待機していた。


私は急いでリュックを自分の席に置くと、そそくさと車外へ。


あの観光バスのニオイでも気持ち悪くなっちゃうから・・・。


バスから少し離れた場所で座り込み、乗り込んでいくクラスメイト達を見ていた。


うつろな瞳で見ていると、ふと担任の三野宮先生と目が合う。


『おはよう。早く乗れ~!』


そう言って打合せに戻る。


私は先生の言葉を無視してその場にいた。


5分程して打合せが終わったのか、また先生が私のそばにやってきて、


『山崎~。乗れよ。置いてくぞ~?』


『はい・・・でも、もうちょっと・・・』


『どうしたの??』


『私、バス酔い凄いんです。だから、ギリギリまで・・・』


そう言うと先生は納得したのか、しつこく言ってこなくなった。


とは言っても出発時間が来れば乗らない訳にもいかず、逃げ出したい気持ちにムチを打ってバスに乗り込んだ。




うっ・・・!!


やっぱりこのニオイ嫌い~!!



早くもギブアップ寸前だった(泣)
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