辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
国のための結婚
翌朝、四人部屋で最も遅く目を覚ましたのはリティだった。
デルフィーヌとエリーズはとっくに支度を済ませており、ニナは私服用のワンピースを着ようと悪戦苦闘している。
「背中のボタン、留めようか?」
「ありがとー、助かる」
リティは寝間着のままニナの首後ろにあるボタンを留める。
「デルフィーヌもエリーズもすごいよね。メイドもいないのに、自分で服を着られるなんて!」
ベッドに座っているニナが足をぶらつかせながら、興奮したように言った。
「有事の際、人を使わねば身支度もままならない妃は足手まといになるだけでしょう。あなた、候補者としての自覚が足りていないのではなくて?」
デルフィーヌとエリーズはとっくに支度を済ませており、ニナは私服用のワンピースを着ようと悪戦苦闘している。
「背中のボタン、留めようか?」
「ありがとー、助かる」
リティは寝間着のままニナの首後ろにあるボタンを留める。
「デルフィーヌもエリーズもすごいよね。メイドもいないのに、自分で服を着られるなんて!」
ベッドに座っているニナが足をぶらつかせながら、興奮したように言った。
「有事の際、人を使わねば身支度もままならない妃は足手まといになるだけでしょう。あなた、候補者としての自覚が足りていないのではなくて?」