辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
ふと、リティは足を止めた。
いつもならなにか言ってくるであろうデルフィーヌが、うつむいたまま黙っている。
「どうしたの? もしかしてあなたまで……」
「違うわ」
デルフィーヌが勢いよく立ち上がったため、リティは自分のベッドにひっくり返りそうになった。
「……違うの」
弱々しく告げたデルフィーヌの顔色がひどく悪い。
「違うってなにが……」
「わたくしにかかわらないで」
「えっ……待って、デルフィーヌ!」
リティが止めるのも聞かず、デルフィーヌは部屋を出て行った。
「なにが起きているの……?」
わけもわからず、リティはその場に立ち尽くす。
いつもならなにか言ってくるであろうデルフィーヌが、うつむいたまま黙っている。
「どうしたの? もしかしてあなたまで……」
「違うわ」
デルフィーヌが勢いよく立ち上がったため、リティは自分のベッドにひっくり返りそうになった。
「……違うの」
弱々しく告げたデルフィーヌの顔色がひどく悪い。
「違うってなにが……」
「わたくしにかかわらないで」
「えっ……待って、デルフィーヌ!」
リティが止めるのも聞かず、デルフィーヌは部屋を出て行った。
「なにが起きているの……?」
わけもわからず、リティはその場に立ち尽くす。