辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
「もしかしたら、これから違う部屋に集められるかも。今残っているのは十人だから……五人部屋がふた部屋とか」
デルフィーヌがなにか言いかけるも、首を振って溜息を吐く。
そのまま立ち去ろうとしたのを見て、リティは咄嗟に細い腕を掴んでいた。
「離しなさい!」
「離さないわ。最近のデルフィーヌはどう考えてもおかしいもの。なにがあったか教えて。じゃないと力になることもできないじゃない」
「誰があなたに助けてほしいと頼んだのよ……!」
その瞬間、勢いよく突き飛ばされてリティは転んでしまった。
デルフィーヌがなにか言いかけるも、首を振って溜息を吐く。
そのまま立ち去ろうとしたのを見て、リティは咄嗟に細い腕を掴んでいた。
「離しなさい!」
「離さないわ。最近のデルフィーヌはどう考えてもおかしいもの。なにがあったか教えて。じゃないと力になることもできないじゃない」
「誰があなたに助けてほしいと頼んだのよ……!」
その瞬間、勢いよく突き飛ばされてリティは転んでしまった。