辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
ひくりとリティの唇の端が引きつる。
さらに二通目を見て、ますますその顔がこわばった。
「なになに? なんて来たの?」
好奇心旺盛なニナが目を輝かせて尋ねる。
「どっちも『結婚なんてやめろ、うちに帰ってこい』……よ。この調子ならほかの手紙の内容も同じね」
「妃に選ばれたのに、反対していらっしゃるんですか?」
エリーズが驚いたように言い、リティはあきれ顔のままうなずいた。
「そういう人たちなの。娘を取られたくないみたい。だって兄さんたちもここへ来る前は、未来の夫を相手に決闘を仕掛けるつもりだったのよ」
「なんだと……」
さらに二通目を見て、ますますその顔がこわばった。
「なになに? なんて来たの?」
好奇心旺盛なニナが目を輝かせて尋ねる。
「どっちも『結婚なんてやめろ、うちに帰ってこい』……よ。この調子ならほかの手紙の内容も同じね」
「妃に選ばれたのに、反対していらっしゃるんですか?」
エリーズが驚いたように言い、リティはあきれ顔のままうなずいた。
「そういう人たちなの。娘を取られたくないみたい。だって兄さんたちもここへ来る前は、未来の夫を相手に決闘を仕掛けるつもりだったのよ」
「なんだと……」