辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
「じゃあ、今回の候補者にもそれを望んでいるんですね」
「ああ。私ひとりでは足りない部分を埋めてくれる人がいい」
「殿下は完璧だと思いますよ」
リティがお世辞抜きに言う。
「だってお優しいですし、気遣いもできますよね。それに候補者のみんながお顔立ちを褒めていました。私も殿下はかっこいいと思います」
堪え切れなくなったのか、ランベールがくくくと喉を鳴らして笑いだす。
「おもしろい人だな。辺境に目が届いていないと直談判したばかりだろう。それで完璧だと言うのか?」
「なんでもできる人が完璧なんじゃなく、自分の弱みを理解している人間が完璧なんです。父が言っていました」
「ああ。私ひとりでは足りない部分を埋めてくれる人がいい」
「殿下は完璧だと思いますよ」
リティがお世辞抜きに言う。
「だってお優しいですし、気遣いもできますよね。それに候補者のみんながお顔立ちを褒めていました。私も殿下はかっこいいと思います」
堪え切れなくなったのか、ランベールがくくくと喉を鳴らして笑いだす。
「おもしろい人だな。辺境に目が届いていないと直談判したばかりだろう。それで完璧だと言うのか?」
「なんでもできる人が完璧なんじゃなく、自分の弱みを理解している人間が完璧なんです。父が言っていました」