ファンタジー
完
八色鈴/著
- 作品番号
- 1705406
- 最終更新
- 2023/08/28
- 総文字数
- 1,517
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 309
- いいね数
- 3
アーシェリアはヴァランタン王国の最強魔女にして、王太子エリアスの婚約者だ。
しかし結婚式が半年後に迫ったある日、彼から突然婚約解消を言い渡される。
「婚約解消? 絶対に嫌ですわ。だってわたくしは殿下を心から愛しているんですもの。それにこの婚姻は、強力な魔術師を王族の手元に置いておくための政略結婚で――」
「君は理屈っぽいな! そういうところが可愛くないんだ!」
「なんと言われようと、愛する殿下のお側にいられるなら結構ですわ」
だってアーシェリアは知っている。半年後の結婚式の日に、エリアスが強力な呪詛を受けて死んでしまうことを。
これはアーシェリアにとって二度目の人生。
一度目の人生では婚約解消を受け入れてしまったがゆえにエリアスの側にいられず、みすみす彼を死なせてしまった。
その後悔を胸に、今度こそ彼を救おうと決めたのだ。
たとえどんなにエリアスに嫌われようとも。そしてたとえ、自分が命を落とすことになっても……。
それなのになんとか迎えた結婚式当日、アーシェリアが呪詛を肩代わりしたにも拘わらず、今回もエリアスを救うことはできなかった。
彼の死を引き金に、アーシェリアは再び結婚式の半年前に逆行してしまう。
これはきっと神さまがくれた最後のチャンス。結婚式までの間に、エリアスに掛けられた呪詛の原因を突き止めなければ。
一方、エリアスもまた焦っていた。
婚約解消してアーシェリアを遠ざけなければ、彼女がまた死んでしまう。
彼にとってこれは四度目の人生。『最初の人生』で、アーシェリアはエリアスにかかった呪いを肩代わりして死んでしまった。
二度目の人生では彼女を遠ざけることに成功したものの、なぜか三度目の人生では上手く婚約解消できなかったのだ。
愛するアーシェリアを救うため、わざと冷たい言葉をかけたり素っ気なくするエリアス。
けれど何をしてもへこたれない彼女を前に、エリアスはやがて「ふたりなら呪いに打ち勝てるかもしれない」と思うように。
調査を進める内に、ふたりはこれがいにしえの魔女による呪いだと気づく。
百年前の国王と恋仲であった彼女は、国王に裏切られた腹いせに彼の子孫を呪うと決めたのだ。
しかし王宮図書館に残された国王の日記から、彼が本当は魔女を愛していたことを知ったふたりは、怨霊となった魔女を説得。
呪いは解け、ようやく幸せな結婚式を挙げるのだった。
しかし結婚式が半年後に迫ったある日、彼から突然婚約解消を言い渡される。
「婚約解消? 絶対に嫌ですわ。だってわたくしは殿下を心から愛しているんですもの。それにこの婚姻は、強力な魔術師を王族の手元に置いておくための政略結婚で――」
「君は理屈っぽいな! そういうところが可愛くないんだ!」
「なんと言われようと、愛する殿下のお側にいられるなら結構ですわ」
だってアーシェリアは知っている。半年後の結婚式の日に、エリアスが強力な呪詛を受けて死んでしまうことを。
これはアーシェリアにとって二度目の人生。
一度目の人生では婚約解消を受け入れてしまったがゆえにエリアスの側にいられず、みすみす彼を死なせてしまった。
その後悔を胸に、今度こそ彼を救おうと決めたのだ。
たとえどんなにエリアスに嫌われようとも。そしてたとえ、自分が命を落とすことになっても……。
それなのになんとか迎えた結婚式当日、アーシェリアが呪詛を肩代わりしたにも拘わらず、今回もエリアスを救うことはできなかった。
彼の死を引き金に、アーシェリアは再び結婚式の半年前に逆行してしまう。
これはきっと神さまがくれた最後のチャンス。結婚式までの間に、エリアスに掛けられた呪詛の原因を突き止めなければ。
一方、エリアスもまた焦っていた。
婚約解消してアーシェリアを遠ざけなければ、彼女がまた死んでしまう。
彼にとってこれは四度目の人生。『最初の人生』で、アーシェリアはエリアスにかかった呪いを肩代わりして死んでしまった。
二度目の人生では彼女を遠ざけることに成功したものの、なぜか三度目の人生では上手く婚約解消できなかったのだ。
愛するアーシェリアを救うため、わざと冷たい言葉をかけたり素っ気なくするエリアス。
けれど何をしてもへこたれない彼女を前に、エリアスはやがて「ふたりなら呪いに打ち勝てるかもしれない」と思うように。
調査を進める内に、ふたりはこれがいにしえの魔女による呪いだと気づく。
百年前の国王と恋仲であった彼女は、国王に裏切られた腹いせに彼の子孫を呪うと決めたのだ。
しかし王宮図書館に残された国王の日記から、彼が本当は魔女を愛していたことを知ったふたりは、怨霊となった魔女を説得。
呪いは解け、ようやく幸せな結婚式を挙げるのだった。
- あらすじ
- ファンタジー小説大賞【ファンタジープロット部門】応募作品です。
よろしくお願いいたします。
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