君と乗り越えた時
「莉乃の家、久しぶりすぎて緊張する。」
「ふふ、何も変わってないよ。」
珍しくソワソワしている翔真の姿が可愛い。
二人分のコーヒーをいれて隣に座ると、翔真は私をそのまま床にそっと押し倒して、キスをしてきた。
「ん…っ。」
2週間ぶりのキス。どんどん深まるキスに夢中になってしまう。
「莉乃、可愛い。可愛すぎて無理…。」
完全にスイッチが入ってしまった翔真は、私を抱き抱えてすぐ近くのベッドに移動した。
「あっ…、ま、待って…!」
「無理無理。待てない…。」
彼に触れられるのは久しぶりだから、なんだか急に恥ずかしくなってしまったけれど、翔真の手が止まることはなかった。