君と乗り越えた時


飲み会が終わって、二次会に行く組と帰る組に分かれた。

航には二次会も行こうとしつこく誘われたけどもちろん俺は帰る組で、このあとだって莉乃の家に行く予定。

だけど、その前に用事ができてしまった。


「なんのつもり?こんな写真、送ってきて。」

「こうでもしないと、翔真くんは私のこと、相手にしてくれないからさ。」

昼休みに、莉乃が相澤の部屋で眠っている写真を送ってきたマネージャーは、にこにこと笑いながら、俺の腕にからみついてきた。


「これだけじゃないから。私が持ってる写真。これが一番、健全な写真かな〜。」

「…相澤とどういう関係?」

あの時、たしかにデータは全て消したはずだけど、この写真はあの時の写真ではなく、どうやら二人が付き合ってる時に撮ったものっぽい。


「裏アカでたまたま相澤くんと仲良くなって、家に行った時に彼女の写真を大事そうにしてたからもらってきちゃった。」

…何か怪しい。そんな都合のいい話、信じられない。




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