君と乗り越えた時
彼の隠し事
こっちに戻ってきて1週間。久しぶりに一人の夜を過ごしていた。
翔真は最後のサークルの飲み会に行っている。
終わったら家に来ると言っていたけど、遅くまで帰してもらえないから、先に寝てていいよと言われていた。
だけどなかなか寝付けない…。
この前、マネージャーの子から連絡が来るという話を聞いてしまったからかもしれない。
今、二人きりじゃないにしても、そのマネージャーの子と一緒にいるんだよね。
そう考えると、少しモヤモヤした。
ベッドでゴロゴロしていて、ふと時計を見てみると、もう日付は変わっていた。
明日はバイトだし、いい加減寝なきゃ…。
そう思っていたら、ガチャっと家の鍵があく音がした。