センセイ、ありがと。
「ん、これで拭いて」
千早、さんがティッシュをこっちに渡してきた。
「あ、ありがとうございます。」
「うん、ぜんぜんいいけど、どしたん?急に泣き出して。」
妙に嬉しかった。
「あっ話したくなかったら別にいいけどね。」
「はい……」
「ちなみに!将来の夢はある?なりたいものはある?」
なんかこの質問、センセイにもされたなぁ。
「わからないです。……千早さんは、今どんなお仕事してるんですか?」
「ん、私?私はねー、夢、いっぱいあってさ。」
夢がたくさん?
すご
「まずね、スクールカウンセラー、で、次が警察官、で、小説家、次が科学者。」
え、
多い。
「どう?」
ニヤッと聞いてきた。
「すごく、多いなって。」
「そーでしょー?でもねー、私、もう警察官の夢は叶えたし、小説家も今やりかけ。そんで今科学者。」
「え」
「あ、ごめんごめん、順序忘れたてた。んーと、まず、私先に大学で臨床心理士の資格取ったの。そしたら警察学校入って警察官になって、そのあと今は科学者だね。で、このまま臨床心理士の資格生かしてカウンセラーかな?やっぱりカウンセラーには経験が必要だからさ、まあもうちょい年取ってからかなー」
す、す、
「すご!」
「あははっそうでしょ!よく言われるわ!」
よく言われるんだ。こういうのはっきり言えるとこ、かっこいい!
尊敬!
「夢なんてさ、難しく考えなくていいんだよ。警察官は、ただカッコ良かったし、自分が守りたいと思ったから。カウンセラーは、本に影響されて。小説家は好きな作者を見習って。科学者は、白衣がかっこいいから。」
単純。
そんな単純な理由で、なれちゃうの?
「もちろん簡単じゃないけどね。ま、あたしが言いたいことはさ、夢なんかいくらだって叶えていいっていうこと。」
「千早さんは、その仕事、自分に合ってるって思いますか?」
「んー、そうだなぁ。あたしはね、結構なんとなくで夢決めたからもちろん大変なことたくさんあった。自分に合う仕事見つけるってのも、すごい良いことだと思うけど、仕事を自分を仕事に合わせるってのもアリだと思うよ。あたしはそれでやってきた。」
すごいなぁ。
「聞いてもいいですか?」
もう泣かない。
「なに?」
「哀、って字、なんで綺麗だと思うんですか?」
哀れむ、そんな名前、かわいそうにしか聞こえない。
「え?だって人のことを思って悲しめる人っていう意味もあるんじゃない?あたしはそう思う。綺麗な名前だよ。ほんと。」
ずっと立ち上がって台所、のほうだろうか。
アイスクリームを手に取っている。
「ん。どーぞ!」
見たところミルク味だった。
「お、ありがとうございます!」
「いーえ!……男どもはどこほっつき歩いてるんだろうねぇ。」
千早、さんがティッシュをこっちに渡してきた。
「あ、ありがとうございます。」
「うん、ぜんぜんいいけど、どしたん?急に泣き出して。」
妙に嬉しかった。
「あっ話したくなかったら別にいいけどね。」
「はい……」
「ちなみに!将来の夢はある?なりたいものはある?」
なんかこの質問、センセイにもされたなぁ。
「わからないです。……千早さんは、今どんなお仕事してるんですか?」
「ん、私?私はねー、夢、いっぱいあってさ。」
夢がたくさん?
すご
「まずね、スクールカウンセラー、で、次が警察官、で、小説家、次が科学者。」
え、
多い。
「どう?」
ニヤッと聞いてきた。
「すごく、多いなって。」
「そーでしょー?でもねー、私、もう警察官の夢は叶えたし、小説家も今やりかけ。そんで今科学者。」
「え」
「あ、ごめんごめん、順序忘れたてた。んーと、まず、私先に大学で臨床心理士の資格取ったの。そしたら警察学校入って警察官になって、そのあと今は科学者だね。で、このまま臨床心理士の資格生かしてカウンセラーかな?やっぱりカウンセラーには経験が必要だからさ、まあもうちょい年取ってからかなー」
す、す、
「すご!」
「あははっそうでしょ!よく言われるわ!」
よく言われるんだ。こういうのはっきり言えるとこ、かっこいい!
尊敬!
「夢なんてさ、難しく考えなくていいんだよ。警察官は、ただカッコ良かったし、自分が守りたいと思ったから。カウンセラーは、本に影響されて。小説家は好きな作者を見習って。科学者は、白衣がかっこいいから。」
単純。
そんな単純な理由で、なれちゃうの?
「もちろん簡単じゃないけどね。ま、あたしが言いたいことはさ、夢なんかいくらだって叶えていいっていうこと。」
「千早さんは、その仕事、自分に合ってるって思いますか?」
「んー、そうだなぁ。あたしはね、結構なんとなくで夢決めたからもちろん大変なことたくさんあった。自分に合う仕事見つけるってのも、すごい良いことだと思うけど、仕事を自分を仕事に合わせるってのもアリだと思うよ。あたしはそれでやってきた。」
すごいなぁ。
「聞いてもいいですか?」
もう泣かない。
「なに?」
「哀、って字、なんで綺麗だと思うんですか?」
哀れむ、そんな名前、かわいそうにしか聞こえない。
「え?だって人のことを思って悲しめる人っていう意味もあるんじゃない?あたしはそう思う。綺麗な名前だよ。ほんと。」
ずっと立ち上がって台所、のほうだろうか。
アイスクリームを手に取っている。
「ん。どーぞ!」
見たところミルク味だった。
「お、ありがとうございます!」
「いーえ!……男どもはどこほっつき歩いてるんだろうねぇ。」