センセイ、ありがと。
「ただいまー、ああ!哀ちゃん!圭と付き合ったらしいねぇ!
こんな可愛い子が妹とは、、、うれしいけど、哀ちゃんもったいないと思うよ?あんな独占欲強い男と。哀ちゃんに見せてないだけで私とか雪くんにも結構牽制してるよ?」







お帰りなさい、と言うつもりがめちゃくちゃ早口でめっちゃ問い詰められてる。







と、
そんなことよりも










「……独占欲?け、牽制?」



ど、どゆこと?




「ただいまー!」





玄関のドアがガチャンと開いた音がした。




「……ほーら、ご機嫌でしょ?気持ち悪いわぁ。……、お疲れ様です。これから大変になるよ。」





ちっちゃい声で伝えてくる千早さんにどういうことか詳しく聞こうとしたのに、部屋から逃げるように出ていった。






え、えええ





え??????









「あ、僕も千早さんのとこ避難してくる。」






え??????







「ただいま、……あれ?哀だけ?」





え、よ、呼び捨てになってる?下の名前で?







「う、うん。お帰りなさい。」








「……あー、やば、」







な、なにが、、?








「お帰りなさいって、なに?可愛すぎでしょ。他の男にやっちゃダメだよ。」







え、なんか、声が甘々じゃない??




顔もなんか、子犬みたい。







「う、うん、?」 









「あー、それも可愛い。それも男の前でやっちゃダメ。」













も、もしかして、






千早さんが言ってたことって。








こ、これえぇ!?














やばい。






私の心臓が持たなくなる。

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