王子は私のモノなんです!
「はい、そうです」
「これで全部、セルジオは、わ、たくしの?」

そう声に出すと、少し驚いたように目を見開いたそのルビーの瞳が赤く潤んだように見えて。

ーーー泣かないで、私がずっと大切にするから。

なんて、思ったのだが。

「まだですよ」
「·····え?」

すぐその表情が妖しく歪んで。

カテリーナの腰を押さえたセルジオは「逃がしませんから···」と呟き、そのまま奥を、もっと奥をと何度もこじ開けるように抽挿する。

「ひゃ、まっ、待って、まっ、あぁっ、んんっ」
「カテリーナ、ナカがうねってますよ、気持ちいいですか?」
「や、わかんな、あんっ」
「痛くないですか?まぁ、痛くてもカテリーナに刻んでると考えたらそれも凄くイイですね」
「やぁ、あぁんっ!」

パンパンと肌がぶつかる音が響き、ぐちゃぐちゃと愛液が零れ出る音が羞恥を誘う。
そしてその全ての音をセルジオに与えられているのだと自覚し肌を染めた。

「薔薇のように赤く染まるなんて、本当に可愛いです」
「ば、薔薇じゃ、ひゃん!あ、ぁ、薔薇じゃ、ないっ、んんんっ」
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