王子は私のモノなんです!
愉しそうに見下ろすセルジオの首に腕を回し、無理やりカテリーナからキスをする。

「セルジオの、ルビーの、色、よっ」

息も絶え絶えに伝えたその言葉を聞き、ずっと愉しそうだったセルジオの顔が真っ赤に染まって。

「あら、私の色に染まったわね?」
と笑ってやると、すぐに噛み付くように荒々しくキスをされた。
そのまま舌を激しく交わし、突かれた奥を刺激される。

「カテリーナ、全部受け止めてくれますか」
「全部、私の、ですから···っ」

そう答えると、嬉しそうに笑う。
これ以上入らないのに、その更に奥を求めるように深く深く刺されじわりと熱が放たれた。

その熱を感じ、浅くなっていた呼吸を整える。

「これからも、ずっと私のモノよ」

そう伝えると、

「えぇ、ずっとカテリーナのモノですね」

と返事が返ってきて、その回答に満足しそのまま意識を失うように眠ってしまった。


寝てしまったカテリーナの髪を指で掬いキスを落とす。



カテリーナは歪んでいた。
セルジオに歪んだ執着を持っていた。
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