王子は私のモノなんです!
「何の手紙なんですの?」
「母からの手紙ですね」
継承順位が上がった事で母からよく手紙が届くようになった。
それはわかりやすく媚びる内容で、王太子に手が届くようになった事で欲を出したのだろう。
「カテリーナ、第三王子である弟のユリウスはどう思われますか?」
「ユリウス様ですか?そうですね、評判も良く民衆からの支持も厚いですね。本人も軍人気質と申しますか···騎士団に所属しているだけあって自身を律する事も出来るかと」
その評価はセルジオの情報とも一致しており、やはり彼女が聡明だと言うことを証明したように感じた。
「そうですね、彼ならば良い王になるでしょう」
それは本心だ。
こんな歪んだ自分より絶対にいい王になる。
「そしてカテリーナならば、きっと素晴らしい王妃になれますね」
チラリと母からの手紙を視界に入れる。
単に王という存在だけならば弟の方がいい王になるだろう。
しかし、カテリーナという王妃がいるならば。
彼女は家の為に道具になることを理解し、道具であってもその輝きを失うことなく存在し続けた。
そして冷静に周りを見て評価することも出来る。
「母からの手紙ですね」
継承順位が上がった事で母からよく手紙が届くようになった。
それはわかりやすく媚びる内容で、王太子に手が届くようになった事で欲を出したのだろう。
「カテリーナ、第三王子である弟のユリウスはどう思われますか?」
「ユリウス様ですか?そうですね、評判も良く民衆からの支持も厚いですね。本人も軍人気質と申しますか···騎士団に所属しているだけあって自身を律する事も出来るかと」
その評価はセルジオの情報とも一致しており、やはり彼女が聡明だと言うことを証明したように感じた。
「そうですね、彼ならば良い王になるでしょう」
それは本心だ。
こんな歪んだ自分より絶対にいい王になる。
「そしてカテリーナならば、きっと素晴らしい王妃になれますね」
チラリと母からの手紙を視界に入れる。
単に王という存在だけならば弟の方がいい王になるだろう。
しかし、カテリーナという王妃がいるならば。
彼女は家の為に道具になることを理解し、道具であってもその輝きを失うことなく存在し続けた。
そして冷静に周りを見て評価することも出来る。