王子は私のモノなんです!
しかし執務が途中なのも事実で···
「でも、モノが主人から離れるのはやっぱり良くないですからね」
腕で払ってしまった卓上の書類を戻し、仕事を再開した。
「···ん、う···」
小さく呻く眠ったままの彼女を膝の上に感じながら。
ーーー弟を消すのは今でなくていい。
彼女が望んでないと言ったから。
今は補佐として執務をこなし力をつけて。
もしいつか彼女が望んだその時まで、この毒牙を隠し飼い慣らすのも悪くない。
「でも、モノが主人から離れるのはやっぱり良くないですからね」
腕で払ってしまった卓上の書類を戻し、仕事を再開した。
「···ん、う···」
小さく呻く眠ったままの彼女を膝の上に感じながら。
ーーー弟を消すのは今でなくていい。
彼女が望んでないと言ったから。
今は補佐として執務をこなし力をつけて。
もしいつか彼女が望んだその時まで、この毒牙を隠し飼い慣らすのも悪くない。