私がアナタの運命です!-運命だから当然なのに、根拠を求められても困るんですがっ-
「っ!?」

 ペロ、とジルの舌が私の涙を舐め取り、その突然の出来事にぽかんとした。


「運命なんて不確かなもんじゃなく、俺が好きだからって言え」
「ジル?」
「言え」
「っ、す、好き! ジルが好きなの、ずっと一緒にいたいのっ」
「ハッ、14年分だぞ? 足んねぇよ」
「きゃっ!」

 折角痛みに耐えて半分近くまで挿入したのにあっさり抜いてしまったジルは、私をそのまま押し退けるのではなくベッドに寝かせ覆い被さって。


「キスっつーのは、唇を押し付けるだけじゃねぇんだっつの」
「ジ……、んんっ」

 軽く食むようにジルが私の下唇を、ジルの唇で挟む。
 それを何度か繰り返されたと思ったら、突然私の唇を割るようにしてジルの舌が口内に入れられた。


「んぁっ」

 くちゅくちゅと舌が私の口内をかき混ぜるように動き、歯列をなぞる。
 ジルの舌が蠢くのを感じる度にゾクゾクと痺れるような快感が私の体を震えさせた。

 
「義姉さんの口の中めちゃくちゃ熱いよ」


 くすりとジルが笑った気がして、何か言おうとするとその動きを察したのか、私の舌ごとジルが言葉を絡め取る。
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