私がアナタの運命です!-運命だから当然なのに、根拠を求められても困るんですがっ-
 ぐにぐにと胸を揉みながらぢゅ、と強く吸い付かれるとピリッとした小さな痛みが何度も走る。

 その度に私の胸や鎖骨に赤い痕が刻まれて。


「……ここは、吸ったらもっと赤くなんのかな」
「ひぁあ!」

 レッ、と乳首にジルの舌が這ったと思ったら、そのまま強く吸われる。
 
 ちゅうちゅうと吸われ、舌先で何度もクリクリと先端を刺激されると、無理やりジルのを挿入しようとした時とは確実に違うと言えるほどトロリと私の蜜壺から愛液が溢れるのを感じた。


“ジルが、私に触れてる”

 胸を揉み、乳首を吸い。
 痕も沢山残されて。

「大好き、好きなの、んっ、ジルが、好き……っ」
「ん、ほら。もっと言え」

 そして好きだと言わせてくれる。
 伝えられるという悦びに、それを求めてくれるということが堪らなく嬉しくて。


「ジル、ジルっ、あん、好き、ね、キスもして……」
「あぁ、シルヴィ」
「っ」


 はじめて呼ばれた愛称。
 呼ばれてはじめて自身の愛称とジルの愛称の音が似ていると気付く。

“ジルは怒るから言わないけれど”
 
 そんなところにまでやっぱり私は運命を感じてしまって。
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