私がアナタの運命です!-運命だから当然なのに、根拠を求められても困るんですがっ-
 わかるのは、私が誰よりもジルを好きで好きで堪らなくて。
 そして。


「あ、愛して、る……」
「ははっ、賢いシルヴィにご褒美だな」

 ニッと笑ったジルを見て、正解だったのだと安堵した私は。


「――――ッッ!!」


 ぱちゅん、と指とは全然違うモノでいきなり奥まで貫かれて息を詰めた。


「ッ、あ、ぁあ……っ!?」
「ん、かなり解したがやっぱり狭いな……っ」

 苦しいほどの圧迫感に、ジルのが挿入されたのだと察する。

“さっきは挿入できなかったのに”

 激痛を伴ったあの無理やりの一回目があったからなのか、それともジルの愛撫で蕩けさせられ、ジルの指で繰り返し解されたからなのか。


「痛くないか……?」
「あ、んんっ、へ……きっ、あ、ジルの、で、私のナカ、いっぱい……!」
「ここで煽るのかよ」

 チッと舌打ちしたジルが何かに耐えるように眉をひそめる。

 どこか苦しそうに呼吸するが、それでも私が落ち着くまで待ってくれているのか奥に挿入ったまま動かずにいてくれて。


「大好き、ジル、ジル……っ」
< 26 / 31 >

この作品をシェア

pagetop