心の中だけうるさい私はウチの坊っちゃんが可愛くて仕方ない
「!そ、そうか?気持ちいいか?もっとして欲しいところはあるか?」
「感じるところは人それぞれでございますので、私に合わせてばかりはよろしくないのではありませんか?」
「俺はイメルダの感じるところが知りたいんだ!」

“私の?知ってどうするんでしょう”

 坊っちゃんの言葉に心の中で首を傾げる。

“まぁ、経験の頭数にはなれますかね”

 統計調査をするならまず母体が多ければ多い方がいい。
 本命のご令嬢以外にあまりにも数をこなされるのはオススメできないが、だがこう見えて人一倍努力し勉強熱心な坊っちゃんのことだ。

 人数ではなく色んな箇所を知りたいのかとも思った……のだが。


「申し訳ございません。私は経験がありませんので、どこが感じるという箇所をあまり知りません」
「!!そっ、そうだよな!?そうに決まってるもんな!つまり俺がはじめて……?」
「閨教育の師としてはあまり向きませんね。誰かいい師を探して……」
「探さなくていい!探さなくていいから!!むしろ俺はめちゃくちゃ嬉しいから!」
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