心の中だけうるさい私はウチの坊っちゃんが可愛くて仕方ない
 女性の私でさえ下腹部に燻る熱がもどかしく苦しいのだ。
 チラリと視界を動かし確認すると、その存在を誇張するように張り詰めた坊っちゃんのソコもそれはもう苦しいのだろう。

 
「このままだと、うっかりで挿入してしまうかもしれない」
「そうですね」

 何度も入り口を掠め、時には突っ掛かるように勢いよく擦られる。
 確かにこのままだとうっかりナカに挿入ってしまうかもしれない。

“うっかりでも本番扱いになるのかしら”

 出さないと男性は終われないとわかっているが、出すまでにうっかりがないとも限らずどうするべきかと思案する。

「さっきも言ったが、本番は結婚相手だけだ。つまりだな、最後までシた相手と俺は結婚しようと思っているんだ、わかるな?」
「はい」

“責任問題に見て見ぬふりをする人もいるのに、さすがは私の坊っちゃんです”

 その責任感は、やはりブラゴヴォリン伯爵家の嫡男と言うべきで、そしてやはり私の坊っちゃんは最高すぎると心の中でヘドバンばりに頷く。

「あー、このままだとうっかり挿入しちゃいそうだなぁ、大変だなぁ、結婚だなぁ、……どう思う?」
「なるほど、理解致しました」
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