恋を忘れたアラフォー令嬢~遅咲き画家とのひとときの恋
「分からない。でもチャンスが欲しいの。凄くいい絵なの」
「まぁ、弥栄子の頼みだから聞くけど。俺が見て魅力に感じなかったら、その話は無かったことにするぞ」
「えぇ、それでいいわ。ありがとう。兄さん」
「あぁ。あっ、パリ行きの話は、考えてて」
「部長の昇進がもし無かったら、パリに行くわ。多分、行かない事になると思うけど」
「分かった。まぁ、席は空けておくよ」
「いつもありがとう。兄さん」
そう言って、電話を切った。
何とかあの絵、パリに行って欲しい・・・
翌週になり、兄さんから、彼の絵の事で連絡が来た。
「先週、彼の絵を見て来たよ。確かにいい絵だね。直ぐに彼に話をしたら、びっくりしてたけど、凄く喜んでね。絵をパリに送る事にしたよ」
「ありがとう!兄さん」
「弥栄子。彼のことが好きなのか?兄貴くらいの年齢だと思うけど、いい男だったから」
「ち、違うわよ。ただ、素敵な彼の絵が、皆の目に留まって欲しいだけよ」
私の想いは心に秘めて。
彼の絵が、パリの街に飾られる。
あとは、どうか、素敵な出逢いがありますように・・・
そして、彼が、誰からも認められる画家になりますように・・・
「まぁ、弥栄子の頼みだから聞くけど。俺が見て魅力に感じなかったら、その話は無かったことにするぞ」
「えぇ、それでいいわ。ありがとう。兄さん」
「あぁ。あっ、パリ行きの話は、考えてて」
「部長の昇進がもし無かったら、パリに行くわ。多分、行かない事になると思うけど」
「分かった。まぁ、席は空けておくよ」
「いつもありがとう。兄さん」
そう言って、電話を切った。
何とかあの絵、パリに行って欲しい・・・
翌週になり、兄さんから、彼の絵の事で連絡が来た。
「先週、彼の絵を見て来たよ。確かにいい絵だね。直ぐに彼に話をしたら、びっくりしてたけど、凄く喜んでね。絵をパリに送る事にしたよ」
「ありがとう!兄さん」
「弥栄子。彼のことが好きなのか?兄貴くらいの年齢だと思うけど、いい男だったから」
「ち、違うわよ。ただ、素敵な彼の絵が、皆の目に留まって欲しいだけよ」
私の想いは心に秘めて。
彼の絵が、パリの街に飾られる。
あとは、どうか、素敵な出逢いがありますように・・・
そして、彼が、誰からも認められる画家になりますように・・・