恋を忘れたアラフォー令嬢~遅咲き画家とのひとときの恋
大学では英語、フランス語と経営学を学んでいた。
刺激のない生活に飽きて、学んだ事を活かしたいからと、卒業と同時に、支社のあるフランス、パリに社員研修という名目で、家を出た。

パリの街には、私が南都の娘だと、知っている人は、ごく僅か。
誰も私を、腫れ物扱いしない。
歩く人達は勿論のこと、建物、街並みも、日本とは全く違う風景。
開放感に包まれる。

「美人だし、スタイルもモデルのようだね」
そう言われる容姿に産んでくれた事は、両親に感謝してる。
お陰で、男性によく声を掛けられた。

友人と夜遅くまで遊び回り、初めて付き合っ
た彼は情熱的で、心も体も、恋の楽しさを存分に味わった。
支社では、お目付役が居て、何かあると直ぐに実家に連絡が入る。
だから、会社ではごく普通に仕事をこなし、スキルアップに努めた。
そして、夜と休みになると・・・

今まで抑えられてきた自分が、開放された。
ショッピングや、夜はお酒を飲みに行ったりは勿論の事、男性との関係も・・・
付き合っていても、他に素敵な人に声を掛けられたら、そのまま関係を持ったり・・・
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