恋を忘れたアラフォー令嬢~遅咲き画家とのひとときの恋
もう忘れたはずのこの気持ち。
やっぱり、隠しきれないよね。
人を本気で愛するって、こういう事なんだ・・・
「こちらの席いいですか?」
「は、はい、どうぞ」
私は、気付かれないように指で涙を拭き、返事をした。
あれっ、今私、思わず、日本語で答えた。
日本人の男性?
ふと前を見ると、その人の後ろから差し込む、太陽の日差しが眩しくて、はっきり顔が見えないけど、帽子を深くかぶった、男性だ。
椅子に座ったその男性は、帽子に手を当てて、
「君は僕の女神だよ」
そう言って、ゆっくり帽子を取り、優しく私に微笑んだ。
45歳になった私。
結婚せずに、仕事に人生を注いだ会社では、出世を阻まれた。
そして、初めて愛した人とは一夜だけ共にし、ひとときの恋は終わった。
恋に落ちた彼を傷つけたけど、結果に満足している。
恋心を胸に秘めて、楽しく生きて行こう。
もう恋愛なんていいや。
そう思っていた私に、また恋が始まる予感。
40代後半がスタートする私だって、まだまだ恋をする!
そう、私の恋話は、またこれから始まるんだから!
【END】
やっぱり、隠しきれないよね。
人を本気で愛するって、こういう事なんだ・・・
「こちらの席いいですか?」
「は、はい、どうぞ」
私は、気付かれないように指で涙を拭き、返事をした。
あれっ、今私、思わず、日本語で答えた。
日本人の男性?
ふと前を見ると、その人の後ろから差し込む、太陽の日差しが眩しくて、はっきり顔が見えないけど、帽子を深くかぶった、男性だ。
椅子に座ったその男性は、帽子に手を当てて、
「君は僕の女神だよ」
そう言って、ゆっくり帽子を取り、優しく私に微笑んだ。
45歳になった私。
結婚せずに、仕事に人生を注いだ会社では、出世を阻まれた。
そして、初めて愛した人とは一夜だけ共にし、ひとときの恋は終わった。
恋に落ちた彼を傷つけたけど、結果に満足している。
恋心を胸に秘めて、楽しく生きて行こう。
もう恋愛なんていいや。
そう思っていた私に、また恋が始まる予感。
40代後半がスタートする私だって、まだまだ恋をする!
そう、私の恋話は、またこれから始まるんだから!
【END】