日々のこと

雨のジョギング

基本的に毎日ジョギングをしようと思っている。
重要なのは‘思っている’というところだ。猛暑、極寒、台風、体調不良、繁忙期など、事情によりジョギングを休む日もある。
もちろんそれでいいと思っている。体によいジョギングだって、無理をしてまですることではない。そしてトレーニングや仕事ではなく、あくまで趣味のジョギングならなおのこと。
それでも振り返ってみると1年のうち8割くらいは走っている気がする。
たまに、晴れの日がものすごく続くとき、実は家を出る前はちょっと憂鬱なことがある。また今日も走るのか、と思ってしまうのだ。我ながらばかだと思う。それなら休めばいいはずなのに、まだ明るい夕方、少しずつ西に傾いていく陽の赤が強まりはじめて、青空と混ざっていく頃、外に出ればやっぱり来てよかったと思ってしまう。走り、風を受けて、全身の空気を入れ替える。今日の反省、明日への課題、頭の中でいろんなことを整理する時間でもある。そしてちょっとした不満は汗と一緒に体外へ出て行くのか、かなりすっきりできる。ほんの20分くらいの時間だけど。
たまに雨の日が続いたとき、最初の一日くらいは今日は休みだと違う時間を過ごす。それでも次の日、また次の日と雨が続くと、少しくらいの雨なら我慢できずに行ってしまう。濡れてもいい。どうせこのあとシャワーをするのだから、と思って走る。
雨でぬれた顔をぬぐいながら、息を荒げながら、次の一歩を強く踏み出すたびに、本当は自分が相当ジョギングが好きなのだと実感する。