君と一番の恋をする
「大丈夫?」
「私、カーディガン取ってくる。ごめん、麻里花」
「ううん。いってらっしゃい」


私は教室を出ていく奈央ちゃんを見送ってから、自分の席へ移動した。
そういえばもう秋だなあと、ふと思う。夏休み明けてからって、なんだかんだときの流れが早い気がする。

教室の窓は開いていて、秋の風が入ってきた。
半袖でいられるのも、あと少し。

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