君と一番の恋をする
時刻は9時半。私は鍵を閉めて家を出た。
今日はお母さんは友達と出かけてるし、お父さんは親戚で集まりがあるとかで朝早く家を出て行った。
これは、侑人が最後までドジなくデートを終えられるようにするためにやること。
まあ、この先二人の関係が続くとか進展するとかいうのは置いておいて……。
まーほの気持ちだってあるし。
それに……奈央ちゃん。最近あんまり話せてないけど、侑人のことを好きなのは今でも変わらないと思う。奈央ちゃんのことを思うと心苦しくなるけど……。正直、奈央ちゃんも侑人も大切な友達だし、どっちかだけを応援なんてことは出来ない。
でも、頼まれたことなら全力でやりたいんだ。
私が、役に立てるなら。
「りーくとくーん!」
待ち合わせの私の家の最寄り駅で陸人くんの姿を見つけ、歩きながら名前を呼んで大きく手を振る。
改札近くで寄りかかっていた陸人くんは、スマホをポケットにしまってこっちに歩いてきた。ちょうどまんなかの距離で落ち合う。私服の陸人くんって、なんだか新鮮。
今日はお母さんは友達と出かけてるし、お父さんは親戚で集まりがあるとかで朝早く家を出て行った。
これは、侑人が最後までドジなくデートを終えられるようにするためにやること。
まあ、この先二人の関係が続くとか進展するとかいうのは置いておいて……。
まーほの気持ちだってあるし。
それに……奈央ちゃん。最近あんまり話せてないけど、侑人のことを好きなのは今でも変わらないと思う。奈央ちゃんのことを思うと心苦しくなるけど……。正直、奈央ちゃんも侑人も大切な友達だし、どっちかだけを応援なんてことは出来ない。
でも、頼まれたことなら全力でやりたいんだ。
私が、役に立てるなら。
「りーくとくーん!」
待ち合わせの私の家の最寄り駅で陸人くんの姿を見つけ、歩きながら名前を呼んで大きく手を振る。
改札近くで寄りかかっていた陸人くんは、スマホをポケットにしまってこっちに歩いてきた。ちょうどまんなかの距離で落ち合う。私服の陸人くんって、なんだか新鮮。