君と一番の恋をする
「先輩相変わらず声大きいですね。おはようございます」
「おはよう、陸人くん!」


なんか今余計な事言われた気がするけど、まあいいや。
申し訳ないからと断ったのに、わざわざ一駅乗ってきてくれた。


「侑人たちは、一本前のに乗ったんだよね」
「はい」


頷く姿を横目に、私は電車の時刻掲示板を見る。次の電車は10分後だ。


「先にホーム入る?」
「……そうですね」


今、一瞬間があった気がするけど、気のせいかな。
もしかして体調が悪いとか?
顔色は別に悪くなさそうだけど。

なにか、あるのかな。
でも、おせっかいかと思って私は変に気にしないことにした。
< 64 / 150 >

この作品をシェア

pagetop