君と一番の恋をする
「このあとの予定は、カフェでお昼だっけ。12時前、ちょうどいい時間だね。私たちはその近くのお店でお昼にする?」
スマホの時計を確認して、陸人くんへ提案を持ちかける。
だけど返事はなくて、おかしいなあと思い後ろへ振り向いた。
すると陸人くんは意外にも私のすぐ後ろにいて、ちょっとびっくりしながらもその顔を見上げる。
あ、と私は思った。
陸人くんのその視線は、まっすぐ前を差していた。
先には、まーほと侑人の姿。
うまく見えないけど、ほほえましいという感情ではなさそうだ。
……陸人くんは今、なにを思っているんだろう。
考えても仕方のないことなのに、想像してしまう。
まだまだ陸人くんについては、知らないことばかりだ。
「先輩」
「なに?陸人くん」
「昼飯、侑人たちと同じ店にしましょうか」
陸人くんの言動に、私は驚く。
だって、それ絶対バレるよ!まーほに!
まーほ鋭いし。
反論したら、「分かってます」とかいう落ち着いた返事が返ってきた。
「だけど。俺たちがするのは、侑人のデートのサポート。近くにいなきゃ意味がないでしょ」
「いや、そうだけど……。うーん、まあ、バレないようにやってみるっきゃないか」
「はい」
早速陸人くんは私を追い越して、侑人たちとは別ルートでショッピングセンターを出ようとする。
私は慌てて、その背中を追いかけた。
スマホの時計を確認して、陸人くんへ提案を持ちかける。
だけど返事はなくて、おかしいなあと思い後ろへ振り向いた。
すると陸人くんは意外にも私のすぐ後ろにいて、ちょっとびっくりしながらもその顔を見上げる。
あ、と私は思った。
陸人くんのその視線は、まっすぐ前を差していた。
先には、まーほと侑人の姿。
うまく見えないけど、ほほえましいという感情ではなさそうだ。
……陸人くんは今、なにを思っているんだろう。
考えても仕方のないことなのに、想像してしまう。
まだまだ陸人くんについては、知らないことばかりだ。
「先輩」
「なに?陸人くん」
「昼飯、侑人たちと同じ店にしましょうか」
陸人くんの言動に、私は驚く。
だって、それ絶対バレるよ!まーほに!
まーほ鋭いし。
反論したら、「分かってます」とかいう落ち着いた返事が返ってきた。
「だけど。俺たちがするのは、侑人のデートのサポート。近くにいなきゃ意味がないでしょ」
「いや、そうだけど……。うーん、まあ、バレないようにやってみるっきゃないか」
「はい」
早速陸人くんは私を追い越して、侑人たちとは別ルートでショッピングセンターを出ようとする。
私は慌てて、その背中を追いかけた。