ワケアリ(オカルトファンタジー)
「って、知らないのに出してどうすんのさ!返って来るじゃん!俺もうお腹空いたよー紅茶だけじゃ生きてらんないよ!」
「手紙など、住所を書かずとも届く。あいつらは匂いに敏感だからな」
そういって、窓辺に止まっている二匹のカラスを眺めてリオンは呟いた。
「……あぁ…、何でもいいから早く…お腹すいて死ぬ…」
「安心しろ、もうすぐ終わるだろう。腹が減ったからって、アイツらを食うなよ」
「食べないよ!」
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