ワケアリ(オカルトファンタジー)





「リオン!見て、人形だよ」



「…連れて行こう」



「え」



「楽しそうだ」



何日か経ったある日、公園へとやって来た二人の男の手によって、ファイは発見される。


黒尽くめのリオンと呼ばれた男はクイ、と眼鏡を上げて色素の薄い茶色の髪をショートにしている少年、チェスにそういうとすぐに公園を去って行った。


少年はファイを抱きかかえてリオンの後をついていく。



「あまりにも大事にされすぎた……人形の癖に人間みたいだ」



リオンはそういって、自分の店に連れ帰った。



< 25 / 260 >

この作品をシェア

pagetop